電費「1キロ1円」も可能
電気で走るEVデロリアンも、発電所から届く電気で充電している以上、完全なエコ車ではありません。もちろんガソリン車より圧倒的にCO2排出は少ないですし、エネルギー効率も桁違いに良いので、EVはもっと普及すべきだとは思っていますけれど。夢は太陽光発電や風力発電、燃料電池といった、再生可能エネルギーの活用ですね。実はメンバーさんの中に、ご自宅に太陽光発電機を取り付けている方がいます。そこで太陽光発電した電気を使ってEVデロリアンに充電してみようと、nobuさんと乗り合わせてお宅訪問してきました。
目的地は筆の産地・熊野で、出発地から換算すると片道20キロです。しかし道中には急勾配の坂道もある難コース。EVは長く続く坂道に対して、大量の電気を消耗するのです。実際、コントローラーが熱暴走で急加速する現象も出始めましたので、坂道の中程で30分ほど休憩し、フードを開けて風を入れたり、自販機で買ったペットボトルを当てて冷やしてみたりもしました。結局、1時間半かけて到着。ちなみに消費電気量は33.5Ahで、平地走行時と比べ5割増しでした。
さて、さっそく充電です。自宅からコンセントを電気ドラムで引き回し、充電器に接続します。しかし実際は、太陽光パネルで発電した電気が直接流れている訳ではありませんでした。電気料金は設定が昼高く夜安いため、発電した電気は自宅で消費せず、いったん電力会社に買い取ってもらう仕組みなんだそうで…。それでも屋根の上で発電しているのは事実ですから、ここは自家発電した電気で充電していることにします(笑) 太陽光発電器のメーターを見た時は、3kwで運転中。「天気のいい日は1日で10kwはいく」のだそうです。結局、約3時間かけて30Ah分を充電しました。
今回は太陽光から発電した電気を直接使っていませんので、電気代が発生しました。計算してみると…。メンバーさんのお宅は電化住宅ですから、1kWhあたりの単価が時間帯で違います。ちなみに日中は26.92円、夜間だと8.19円。充電器は2台動かすと1時間当たり1.5kWかかりますから、3時間の充電で121.14円、もし夜間に充電していたら36.85円で済みます。この燃費(じゃない)「電費」は予想以上に安い! 今回は坂道で電気の消費量が多かったので、さっそくnobuさんが過去にテスト走行したデータから計算してくれました。深夜料金の設定があるお宅だと、本当に「1キロ当たり1円」で走れると分かりました。EVデロリアン、実はとってもエコノミーな車だったようです。非常に有意義なテスト走行でした。